当院は昭和の初期、船員のための職域病院として東京都渋谷区南平台に「船員保険渋谷病院」として開設され、その後、昭和26年(1951年)に港区高輪の現在地に移転・開院し、平成11年(1999年)に「せんぽ東京高輪病院」と名称変更しました。平成26年(2014年)からは全国57病院からなる「JCHO東京高輪病院」として新たなスタートを切り、本年で12年目を迎えます。 品川駅に程近い交通至便な立地にある当院は、11の専門診療科を有する中規模病院として、質の高い医療を提供するとともに、年間約3,000台の救急車を受け入れる東京都の二次救急医療機関として、中等症・重症患者さんの治療にあたっております。 東京都区内においても高齢化が急速に進む中、急性期治療に続く回復期リハビリテーションや介護医療の重要性がますます高まっています。当院では「地域包括ケア病棟」において、心筋梗塞、脳卒中、がんなどの急性期治療を終了し病状が安定した患者さんが、退院後にご自宅や地域で安心・安全に生活できるよう、身体機能の回復支援を行っています。
また、「医療連携・患者支援センター」では受け入れから診療に関するご相談まで、様々なお困りごとの解決をお手伝いいたします。さらに、院内に設置した「たかなわ訪問看護ステーション」では、退院後も安心して療養生活を送っていただけるよう、かかりつけ医との連携のもと、患者さんとご家族のご要望に応じた適切な看護サービスを提供しています。 新型コロナウイルス感染症に対しては、2020年3月より疑い例を含めた患者受け入れ体制、PCR検査体制、発熱外来を整備し、新入院患者数総計464名の対応を行ってまいりました。また地域を支える病院として、感染症、災害、サイバー攻撃などに対する事業継続計画(BCP)を整備し、有事における医療機能の維持に努めています。 併設する健診施設では、地域の皆様の健康維持、疾病の予防・早期発見にも積極的に取り組んでおります。 医学・医療は日々進歩し、診断・治療法の多様化・複雑化、高齢化や生活習慣の変化による疾病構造の変化、患者さんと医療者の関係性の変容、多職種協働による診療体制など、医療環境は絶えず変化しています。当院はこのような変化に的確に対応しながら、地域の皆様に必要とされる「心のこもった医療を安全に提供する」病院として、今後も成長し続けてまいります。 皆様には今後とも変わらぬご支援・ご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO) 東京高輪病院
山本 順司
【経歴】
1981年 6月 東京大学医学部附属病院第一外科 研修医
1982年 9月 茨城県立中央病院 外科医員
1985年10月 東京大学附属病院第一外科 医員
1989年 6月 国立がんセンター中央病院 外科医員、医長
2001年 4月 癌研究会附属病院 消化器外科 医長
2008年 4月 防衛医科大学校 外科学講座 教授
2018年 7月 医療法人社団 誠馨会 新東京病院 副院長
2020年 2月 茨城県立中央病院・地域がんセンター 副院長
2022年 4月 独立行政法人地域医療機能推進機構 東京高輪病院 院長
【専門医等】
日本外科学会 専門医
日本外科学会 指導医
日本消化器外科学会 専門医
日本消化器外科学会 指導医
消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会 高度技能指導医