TOKYO2020に向け品川駅と当院でテレビ電話を用いた連携を開始!!(日本初の新しい試み)

当院では“公的機関連携プロジェクト”と題しまして、関係する近隣の公的機関との連携関係を構築してきています。今回、JR東日本・東京消防庁(高輪消防署)にご理解とご協力をいただきまして、品川駅と当院との連携関係を築くことができました。
東京高輪病院は公的な病院としての使命を課せられた病院です。また、品川駅は、外国人含めて多くの人々が集まってくる駅です。これから東京2020オリンピック・パラリンピックで外国の方も増えてくることでしょう。
駅で具合が悪くなった方のお役にたてるよう、JR東日本品川駅と当院とをテレビ電話でつなぐ新しい試みを始めました。駅と病院をテレビ電話でつなぐことにより、病院を受診するべきかどうかの相談、初期対応のアドバイス、救急車到着するまでの間のフォローをいたします。また、外国人のかたには、母国語での相談を受けるようにしています。令和元年(2019年)7月22日~8月2日、8月19日~30日に試行期間を設け、好評のうちに終了いたしました。熱中症で倒れた方、赤ちゃんの怪我、脳梗塞で麻痺が出現した方、息苦しくなった方、いろいろいらっしゃいました。実際にテレビ電話を用いた患者さんからは「安心できて良かった」との声をいただいております。患者さんの不安感も解消できたと考えております。
当院ではこれまで、急患や他院からのご依頼にスムーズに対応できるよう、地域医療連携室を強化してきました。また国際部を設立し、他院に先駆けて外国人診療に力を入れて取り組んでまいりました。
当院からの提案で実現いたしました日本初のこの新しい試みですが、これまでの当院の積み重ねにより、連携がスムーズに出来たと思っております。患者さん・品川駅・高輪消防署から高いご評価をいただけました。
東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、12月9日からテレビ電話を再開、本格運用といたしました。
今後もこの連携を発展させていき、品川駅だけでなく高輪ゲートウェイ駅や他の関係機関とも連携を強化、顔の見える関係を築き、多くの方々のお役に立てるよう、病院一丸となって頑張ってまいりたいと思います。
(朝日新聞デジタル記事に掲載されています。「駅と病院、テレビ電話直通 五輪見据えJR東が酷暑対策」2019年7月3日

公的機関連携プロジェクトリーダー 渡邉健雄



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