第1回せんぽ東京高輪病院ナーシングホリデー

nurse_repo3「看護師にインターンシップ?」と不思議に思われるかも知れません。看護学生が初めて臨床の現場に出てみて感ずるリアリティショックは大変大きなものです。今回、当院では、二つのことを目的にこの『ナーシングホリデー』とネーミングしたインターンシップを企画し、日程の都合で断念された方が多い中で、3名の方に参加していただきました。目的は、①看護学生に実際の現場にふれてもらうことで病院の仕事や雰囲気を感じてもらい、自分の働く姿をイメージする②当院を一人でも多くの看護学生に知ってもらうことの一助とするということでした。当然、根底に看護師確保があり、まずは病院を知っていただこう、話題にしていただこうとの意気込みで考えた結果、参加者の経済的負担を少なくしたホテル宿泊、ディズニーランド体験つきの3泊4日となったわけです。学生に見てもらいたいのは、大病院に憧れを持つ学生たちに当院の中規模病院のよさ:機動力とチームワーク、患者目線での医療姿勢、職員の温もりでした。実施の状況は、学生たちの終了後の感想と、臨床体験を受け入れた看護師、ディズニーランドの引率役となった3年目看護師の体験談から読み取れるでしょうか。

看護部長 武田早苗



ナーシングホリデーに参加して(学生体験談)

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吉田さん

参加させていただきありがとうございました。印象に残ったことは、実際の現場を体験できたことです。看護の職場は女性が多く、人間関係や上下関係における難しさなどが見れることが実習中にありましたが、貴院のように『コミュニケーションを重要視し、人間関係を円滑にしている』ことを感じることができました。病院の特徴、長所、短所等を見ることができたり、就職してからの金銭面での負担や、先輩Nsと行動を共にすることで不安が少なかったりなど、いろいろと配慮していただき感謝しています。斎藤看護師さんについて看護体験することで、仕事を理解でき、不安や戸惑いがありませんでした。私もそんな斎藤看護師さんのようになれたらと思いました。

岡本さん

ナーシングホリデーに参加させていただき、様々なことを学ぶことができました。普段の病院実習では体験することのできなかった「オペ出し」や「心臓カテーテル検査見学」など、貴重な体験ができました。病棟内でも、患者さんの日常生活援助に積極的に参加させていただくことで、看護や病棟の雰囲気を肌で感じることができました。このような体験が、看護学生にとって就職活動の中での強い動機づけになるのだと思います。

野村さん

私は地方出身で、現在は関西の大学に通っています。参加させていただいたナーシングホリデーは3泊4日と日程をゆったりと設けていただいたので、病棟見学だけでなく、病院周辺の環境も見ることができました。また、看護師の方とのふれあいにおいても、ディズニーランド体験、懇親会などを通して不安を取り除くことができました。スタッフの方々の雰囲気がとても温かな感じがしました。そのような施設で働けると、自分がより自分らしくリラックスして、また気持ちを素直に表現できるのではないかと思いました。新人のとき不安はとても大きいと思います。そうした意味でも、とても魅力的に感じました。



先輩看護師から

nurse_repo13階東病棟/石川看護師

今回、北海道と大阪の学生2名を受け入れて、彼女らの「東京に行きたい、東京で働きたい」その気持ちは、数年前東京にあこがれて上京した私自身に重なり、懐かしく思いました。2日目の体験日に学生の希望を受け、行った心臓カテーテル検査(年間350例を実施)見学では、看護師がうらやむぐらいに熱心に学生に説明をして下さった先生や気持ちよく受け入れて下さった放射線技師さんに囲まれ、学生は本当に満足し喜び貴重な体験に感謝していました。準備をした私も嬉しく満足のいくものでした。この間、受け入れる緊張感をプラスイメージでとらえられ、新鮮な気持ちで当院の魅力をたくさんPRできたと思います。このナーシングホリデーを機に当院で働きたいというかたが増え、一緒に働くようになることを楽しみにしています。

ディズニーランドを共に過ごした斎藤看護師

ホテルのディズニーランド送迎バスで快適に直行。ファストパスでのディズニーランドのアトラクションは、10時に受け付けしても夕方6時にようやく予約となるなどの混みよう。その分話をする時間がたくさんあり、その前の2日間臨床で一緒に過ごしたためか、妹のような親近感を持って過ごせたと思います。彼女たちの学生生活のこと、私達がなぜこの病院を選んだかなどの病院の中では聞けない質問もあってプライベートな時間もやっぱり必要だったんだなと思いました。ちょうど実習中の学生指導の場面を見て、本当に丁寧に関わっているんですねとの感想も聞かれました。買い物もしっかり楽しんでいました。

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